ストックフォトの Adobe stock の3年目の収益(2021年)の報告です。
コロナ2年目で経済の正常化が途上の2021年でしたが、ありがたいことに1年間で去年の2倍以上の約24万円ほど稼ぐことができました(前年は約9万円)。下はダウンロード数(赤線)と売り上げ(棒グラフ)です。去年と同じく急激なダウンロード数の増加はなくボックス圏を漂いました。投稿数は前年から900枚ほど増加して約3000枚ほどとなっています(売れないコンテンツを400枚くらい削除しました)。イラストもありますがほとんどが写真です。
Adobe Stock で2021年に大きく変わったこと2つ
Adobe stockは今年初めて コントリビューターに対してコンテンツの買い取りを始めました。まず Adobe stock が買取候補のコンテンツをピックアップして、実際コンテンツを買い取りしてもらうかどうかをコントリビューターが決めます。買い取りに OK したコンテンツは Adobe Stock の最終審査にかけられ、合格するとコンテンツ1つに対して約750円が支払われます。
コロナ禍で売り上げがなかなか上がらない中、コンテンツの買い取りはコントリビューターの収益を安定させるために良かったのではないかと思います。ただ9月が3回目の買い取りだったのですが、私の場合はその後にフォトストックの売り上げがその前の8割ぐらいまで落ちて、12月までずっとそれが続きました。
前々から 思っていたのですが、Adobe Stockには見えないランク付けというものがあって、例えば私をF ランクとすると、F ランクの人は年間20万ぐらいまで稼がせてあげてもいいよという内部規定のようなものがあると推測しています。なのでコンテンツの買い取りによって認められている年間売上高を超えないように調整するためにコンテンツの売り上げが減ったのではないかと推測しています(あくまで推測です)。
Adobe はここら辺のコントロールがすごくうまいと思います。例えば何年もフォトストックをやっているのに売り上げがどんどん減っていたらやる気が出ないですよね。なので最初にあまり稼がせないような仕組みになっているのではないかと思います。 来年はもうちょっと稼げるという希望の人参を目の前にぶら下げておけばコントリビューターはそれを期待してがんばると思います。(これと真逆を行くのが shutterstock で、人間のモチベーションを全く無視したやり方なので やる気が出ない人が多いでしょう。)
審査が超超超厳しくなった Adobe Stock(涙)
さて1年目から8割以上のコンテンツ通過率だった私ですが、今年はなんと30枚出して30枚全部却下されると言う異常事態が発生しました!!
理由は、技術的問題とのことでしたがちゃんときれいにとれている写真だったので、試しに PIXTA と、それまでやめていた shutterstock にも投稿してみましたが PIXTA では全部通過し、 shutterstock でも8割以上が通過しました。(以下、便宜上PIXTAのPR写真を使って説明します。)
Adobe STOCK は2021年の後半からコンテンツに対して異常に選り好みが激しくなりました。例えばクリスマス素材については、ニーズはありませんという通知とともに2/3以上が却下されました(ピクスタでは全部採用されています。よくあるテーマ類似写真はもういらないという明確なメッセージを受け取りました。)
私も含め多くのフォトストッカーさんたちがブログで Adobe Stock が一番収益率が良いということを書いているので、おそらく多くの人がコロナ期間中に Adobe Stock に投稿していたと思います。逆にShutterstockはコントリビューターが流出しているためか審査が今非常に甘くなっています。去年はShutterstockの審査が最強に厳しかったですが、2021年現在はAdobe STOCK が一番厳しくなっています。
他のフォトストックを見ても、たくさんのコンテンツが流入すると、審査が異常に厳しくなる傾向があります。Adobe Stockについてはやりすぎですね。あまり厳しくすると新規参入者が入ってこなくなる恐れがあります。また、嫌気がさした人が投稿するのをやめてしまうでしょう。3年目の私でさえ辟易していますから。はっきり言ってやりすぎです。でも、厳しくした反動というのは必ず来ると思います。コンテンツ量が減り、一年後はまたもう少し緩やかな審査になっているのでは?と推測しています。
せっかく可愛い写真を撮ったのにほぼ全部却下されては、しょうがありません。ショックでしたが、Adobe に気に入ってもらえるテーマは何かと考えた時に、ビジネス関連のものだろうとビジネス系を投稿したら全部採用されました(汗)。
でも、不服を申し立てられないのでAdobe の求めるコンテンツを投稿していかなければなりません。
戦略編:どういったコンテンツであれば採用されるか
クリスマス素材などよくあるテーマは飽和状態です。特にコロナで需要が減ってるということもあり(ここ2年はクリスマス盛り上がらなかったですよね!)、 クリスマス素材を投稿するなら少しひねったコンテンツを作らないと全部採用されるのは難しいと思いました。
反対に新しいテーマは売れやすいと思います(例えば、去年で言うとコロナです。)
私自身はあまりコロナでは売れていないのですが、たまにウイルスが売れます。
↓ほんとこのひとたち、いなくなってほしい・・・(人類共通の願い)
そこまで新しくなくても売れるテーマというのはあります。例えば、コロナ禍でも非常に盛況だった不動産についてのコンテンツを作りましたが、コンスタントに売れていくので需要は強いと思います。また、米大統領のトランプさんがいなくなって一気に環境への意識が高まったせいか、環境関連のコンテンツも人気になりました。地球にやさしいというコンセプトで何枚かコンテンツを作りましたがコンスタントに売れています。あらためて、フォトストックの売り上げは政治的な影響も大きく受けていると思いました。
背景素材は割と売れます。キラキラした背景は飽和状態かと思われるかもしませんがまだ意外と売れます。イラストを描ける方はぜひチャレンジしてみてください!Photoshopで作っています。
いじめや虐待などの社会問題も需要があります。
食べ物もよく売れる分野ですが、Adobeの審査が一番厳しくなっている分野でもあります(却下されてしまう方はPIXTAへの投稿をお勧めします)。 もし審査に通っても、多くの人が投稿してしまった食べ物の写真は飽和状態でほぼ売れないと思った方が良いと思います。 特に初心者の人は食べ物は身近な被写体となるので撮りやすいかと思うのですが、いつもの食材ではなく少し変わった食材を手に入れて写真を撮るといいと思います。あとは、事前にすでにどのような写真が撮られているかチェックして写真の撮り方を考えてください。少し違ったアングルで撮ってみるとよいと思います。
屋内で写真を撮るときはできればストロボなどの照明器具を使った方が良い写真が撮れます!最近は値段が安くても性能が良い中国製のストロボ(GODOXなど。このブログでも紹介しています) なども売っていますから、使ってみるといいと思います。
↓私が使っているGODOXとキャノンのストロボ。最低2灯あるといいです。
ストロボの2灯撮影については過去記事がありますので、興味がありましたら読んでみてください。
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ストロボ2灯を連携して使った場合の写真の撮れ方をご紹介します。 mimiこんにちは。フォトストックで副業をしているmimiです。よりよい写真を投稿するために日々カメラの勉強をしています。今回はストロボ ...
チャレンジを忘れない
私が3年以上前にフォトストックを始めたのは一眼レフを購入する言い訳でした。最初はF値もISOもわからない状態でした。でも一年後にはストロボを購入し、Photoshopやlight room、illustratorをこの3年で独学してそこそこ使いこなせるようになりました。今年は、blenderという3D制作ソフト(無料ですばらしいソフトです)を学習し始めました。作品の幅が広がると思ったからです。(3Dを勧めているわけではありません。私自身はどちらかというと、illustratorや手書きのほうが個性がでるので、そちらのほうが売り上げにつながると思っています。3Dは誰が作っても似たり寄ったりになってしまうのが欠点です。あくまで作品の幅を広げるためと、3Dプリンターで何か作りたいということで始めました。)フォトストックをしていなければ、こういったソフトも使っていなかったと思いますし、いろいろ経験できてよかったと思っています。最初は大変ですが、作品の幅が広がるので新しいことをどんどん取り入れていくのもいいと思いました^^
最後に
ストックフォトで一気に稼ぐというのは一部の人(クオリティの高いコンテンツをすでにたくさん所有している人、投稿数は少なくても需要をしっかりとらえたコンテンツを作っている人)を除いてなかなか難しいと思います。最初はほんとに稼げなかったですが、3年目でここまできました。すごく伸びることはないにせよ、まだ伸びしろがあると思っていますので来年も継続しようと思います。 また年末にご報告いたします!
私のブログでAdobe stock の売り上げを1年目から読んでいただけるとどのように売上が上がっていたか分かると思います!全然売れなくてめげそうになっていた人が3年目にはこれくらい売れるようになった過程がわかります。1年目で全然売れないよ~と嘆いている方、ぜひ読んでみてください!この記事がみなさんのお役に立てば嬉しいです。
(2023年7月追記:忙しすぎて2022年の報告ができていません。結果としては2021年の収益とあまり変わりませんでした。2023年はAdobeでもAIによる画像生成が可能になり、フォトストック事業に収益面でどのような影響があるのかまだわからない状況です。)
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