インデックスファンドを選ぶときに連動させる指数としてTOPIXと日経平均のどちらがいいのか?
悩まれる方も多いのではないでしょうか。
なので、今回はリターンに着目して、実際にチャートを見ながら比較したいと思います。
巷のTOPIX VS 日経平均どっちがいいの議論
専門家も含め、投資をしている人の間では
「日経平均は日本の代表的な企業225社が入ってるから日経平均の方が良い。」と日経平均をヨイショする意見もあれば、「TOPIX は日経平均より広く市場に投資できるからTOPIXのほうが良い。」とTOPIXを支持する声もあり、なかなか決着がつきません。
そして専門家がどちらが良いと断言しているのも聞いたことがありません。
日経平均株価指数と東証株価指数(TOPIX)の特徴のおさらい
日経平均とTOPIXの特徴おさらい (知っている方は飛ばしてください。) ■日経平均株価指数 ■東証株価指数(TOPIX)
①東証1部の上場企業の中から、日本経済新聞社が選んだ225社の株式価格を平均した指数。トヨタ、NTT、ファーストリティリング、ソニーなど誰もが聞いたことのある企業が入っています。②日経平均は、「株価」だけが算定の対象で、単位は「円・銭」。基本的には、「株価の合計÷銘柄数(225)=単純平均」に近い指数となっています。③225社と銘柄数が少ないので、株価が大きく動く銘柄が入っていれば、日経平均の値動きも激しくなります。
①東証市場第一部に上場する国内株式全銘柄(2018年3月時点では2,079社)を対象とする株価指数。②日経平均と違い、TOPIXは株価と株数を掛け合わせた「時価総額」方式を採用していて、単位は「ポイント」です。③電気機器や輸送用機器、情報・通信、銀行等の比較的時価総額の大きい業種の影響を受けやすいという特徴があります。
さて、これを読んだだけではどちらが良いのか全くわかりませんね!
なので、さっそくリターンをチャートで確認してみましょう。
代表的な4社のインデックスファンドのリターンを比較
今回、代表的な4つの会社のインデックスファンド(日経平均 VS TOPIX)のリターンを比べてみました。
①三菱UFJ国際投信の
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10年間のリターンをみてみました。
②アセットマネジメントOneの
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③野村のFunds-iシリーズ
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④ニッセイアセットマネジメントの日経225とTOPIXのファンド
■ニッセイ 日経225インデックスファンド
■ニッセイ TOPIXオープン
チャートは下のようになります。
10年でみた場合日経平均連動型の方がリターンは高いということがわかりました。
代表的な4つ会社のインデックスファンドにおいて過去~10年の成績は日経平均連動型のファンドの方がよかったという結果となりました。
私が購入している日本株投信はTOPIX型の方なのですが、自分で書いていて、日経平均連動型も欲しくなってしまいました(;^_^A。ただ、だからといって今購入しているTOPIX型をやめて日経平均型にすることはありません。
元インデックスファンドマネージャーさんからのコメント
この記事に対してある元インデックスファンドマネージャーさん(今は独立されているそうです)からなぜTOPIX型ファンドの方が成績が悪くなるのかについてコメントをいただきましたので参考に載せておきますね。
元ファンドマネージャーさんからのコメント 「TOPIX連動型のインデックスファンドは日経平均連動型に比べて、ファンドの設定や解約などに伴う時価総額の小さい銘柄の売買頻度が多くなるので、売買コストに関して言えば、若干ですけど高くなるんですよね。同じ信託報酬でしたら、ファンドの中で行う売買のコストは割高になる分、若干パフォーマンスが落ちてしまうことが多いです。」
だそうです!「銘柄の売買頻度が高い→コスト増→パフォーマンスが落ちる」という流れなんですね。この理由はどのファンドにもあてはまるので、重要な要素だと思います。
TOPIX VS 日経平均の結論
過去10年くらいで見た場合、TOPIXより日経平均の方がリターンが良い。
ここに示したファンドはTOPIXと日経平均型ファンドのリターンを比較するためにチョイスしました。
結果ですが、TOPIXと日経平均のチャートに沿った当たり前の結果となりました。ここで、TOPIX型のファンドが日経平均型のファンドの成績を2019年3月現在上回っていたら、指数に従っていないことになり、そのファンドはインデックスファンドとしておかしいです。
また、将来もずっと「日経平均がいい!」とは断言できないのですが、少しでも参考になると幸いです。
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PS:本記事は私の過去の無料ブログの記事に修正を加えた記事となっています。