つみたてNISAやiDeCoなどの積み立て日(投資信託の購入日)は何日に設定されていますか?
月初めの投信購入が割高な買い物になる理由
実は2016年7月から2018年3月までの間、月初めの日経平均が20か月連続上昇するという現象が起こっていました。
月初めの日経平均の上昇は、個人の積み立て投資の増加が原因だそうです。
投信の買い付け日を1日に設定している人が多いので、その日の買いの需要が大きくなり日経平均を押し上げているとのことでした。
つまり、日経平均が高くなる日に投資信託を買うということは、買い付ける株式の数が抑えられてしまい、損をしていることになります。
多くの人が毎月、自分が指定した金額分の口数を買い付けているかと思います。
投資信託の値段が安い時にこそ多くの口数を買い付けられるので、月初めに投資信託を購入するということは、毎月高値掴みをしていることになります。つまり、別の日に買えば98円で買えるりんごを1日に100円で買っているようなものです。
結果的に、長期的に運用成績が少し悪くなってしまうかもしれません。
少しと書いた理由は、NIKKEYのマネー研究所の試算によると20年間毎月1万円を積み立てた場合、元本240万円に対して3.4万円の差ぐらいしかつかないからです(最大リターンと最小リターンが1%の差であると仮定)。
投資信託の購入日のオススメとは?
ただ、投資信託によっては月初めは別に不利でないものもあるので、この傾向は必ずしもすべての投信に当てはまるわけではありません。(月初めに株高になるのは日経平均なので、海外株には必ずしも当てはまらないです。)
そして、この傾向は変わる可能性があります!
1日に買うのは損だからといって、みんなが月半ばに買い始めれば、今度は「日経平均、月半ばに上昇の傾向」なんて見出しの新聞記事がでるかもしれません。
例えば、A投信は12日、B投信は23日といったようにです。
日本株の全体的な傾向として今のところ月初めと月末は割高になりやすいということを念頭において避けるのがよいかと思います。
また、投信の買付日をすべて同じ日にしている人はこの機会に見直してみてくださいね。
ちなみに、私はSBI証券でつみたてNISAをしていますが、選んだ投資商品は毎日(土日祝除く)積み立てすることができます。なので、私は、土日と祝日を除いて毎日分散して購入していることになります。
まとめ
月初めと月末の投資信託の購入は割高な購入になる可能性が高い。
現在は月半ばに買う方が有利とされていますが、この傾向は変わる可能性があります!
なので、買い付け日を分散させるのが一番オススメです。
追記:2018年3月2日の日経新聞によると、2016年7月から20か月続いた月初めの株高の記録が3月に入ってようやく途切れた理由として、前月の2月に株式が大きく下落し、株式相場の変動が大きくなったため、一部のファンドが月始めのタイミングで機械的に株式を売ったことが原因だそうです。