4資産型と8資産型の投資信託どちらを買おうか迷いますよね。
4資産と8資産には何が含まれているのかや過去~3年までの運用成績をチャートで比較した結果をお伝えします。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型と8資産均等型)の過去1年の比較
まずニッセイアセットマネジメントの下の2つのファンドを比較してみます。(クリックすると楽天証券の商品説明ページに飛びます。)
■ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
■ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)
4資産に含まれているアセット
①国内株式(TOPIX)
②海外(=先進国)株式(MSCIコクサイ・インデックス)
③国内債券(NOMURA-BPI総合)
④海外(=先進国)債券(FTSE世界国債インデックス)
の4本のインデックスファンドが25%ずつ均等に入っています。
※カッコ内は連動している指数。
8資産に含まれているアセット
①国内株式(TOPIX)
②先進国株式(MSCIコクサイ・インデックス)
③新興国株式(MSCIエマージング・マーケット・インデックス)
④国内債券(NOMURA-BPI総合)
⑤先進国債券(FTSE世界国債インデックス)
⑥新興国債券(JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス)
⑦J-REIT(東証REIT指数)
⑧先進国REIT(S&P先進国REITインデックス)
の8つが均等に入っています。各資産はすべてインデックスに連動するインデックス運用になります。
8資産型のファンドが販売開始になったのが2018年の2月なので、比較できる期間が1年になりますが、2018年の後半から8資産均等型のリターンが高くなっています。
2019年3月時点で公表されている8資産型の運用報告書では、株式はのきなみすべて下落↓、国内債券と先進国債券はともに上昇↑、新興国債券は下落↓、REITは国内も先進国も上昇↑したと書いてありました。
今回8資産のほうが4資産より運用成績が上回ったのはREIT市場の上昇が考えられそうです。(2019年3月現在、株価はさえませんが、REIT市場は上昇しています。)
2019年4月11日追記:REIT市場ですが、引き続き堅調ですが、この堅調さも終わりに近いのではとアナリストが分析していました。機関投資家がREITを購入しているとのことですが、TOPIXの下げに対抗するために購入しているようです。最近の傾向として、TOPIXが下がるとREITは上昇するという背景があります。もちろん、将来はどういう値動きをするかわかりませんが、現在、REITは株と違う値動きをしてくれる点は評価できます。ただ、下がるときは下がるのでここは心に留めておいてください。
eMAXIS バランス(4資産均等型と8資産均等型)を3年で比較
次に三菱UFJのeMAXISシリーズで比較してみます。
4資産に含まれているアセット
①国内株式(TOPIX)
②外国(=先進国)株式(MSCIコクサイ)
③日本債券(NOMURA-BPI)
④外国(=先進国)債券(FTSE世界国際インデックス)にそれぞれ25%均等に投資。
※カッコ内は連動している指数
8資産に含まれているアセット
①国内株式(TOPIX)
②先進国株式(MSCIコクサイ)
③新興国株式(MSCI エマージング・マーケット・インデックス)
④国内債券(NOMURA-BPI)
⑤先進国債券(FTSE世界国債インデックス)
⑥新興国債券(JPモルガンGBI‐EMグローバル・ダイバーシファイド)
⑦国内リート(東証REIT指数)
⑧先進国 REIT(S&P先進国REITインデックス)にそれぞれ12.5%均等に投資。
※カッコ内は連動している指数
こちらは3年間ほどの比較になります。
eMAXISも4資産より8資産型の成績がいいですね。
まとめ
まとめ 過去3年間においては8資産型の方が成績がよい結果となりました。
各運用会社の8資産型と4資産型のファンドの設定時期がかなり違うので、 長期で比較できなかったことは念頭に置いておいてください。(将来的な各資産の値動きは過去の法則どおり動くとは限らないので、過去の成績はあくまで参考程度にしてください。)
楽天証券の篠田さん(ファンドアナリスト)は初心者の方には4資産型をおすすめしています。4資産型は新興国が入ってないのと債券の割合が半分なので、そんなにリターンがないわりに価格の変動がおだやかと考えられるからです。