投資信託で日本以外の先進国株に投資する場合、MSCI-KOKUSAIインデックスに連動した投資信託が多いですよね。
MSCI-KOKUSAIの投資先の国の比率なのですが、2019年2月現在、アメリカ67.7%、イギリス6.39%、フランス4.21%、カナダ3.82%、スイス3.29%、その他14.59%となっています。(日本はこのインデックスには入っていません。)
これをみたときに、アメリカが突出して多いの気になりませんか?
なぜアメリカにこんなに偏って投資されているかというと、米国株が強いからです。
もうちょっと詳しく知りたい方は、下のチャートを見ればなるほどと思いますよ。
先進国で一番稼いでいる国はどこか?
過去30年間の米国株、日本を除く先進国株(MSCI KOKUSAI指数)、日本も含まれる先進国株(MSCI WORLD指数)、米国を除く先進国株でみてみますね。
上の図で圧倒的に稼げているのは、米国株です。
図の中で2番に稼げているのは、「日本を除いた先進国株」、つまり今回話題にしているMSCI-KOKUSAIインデックスです。ここには米国株が約67%入っていて先進国株をぐいぐいとひっぱってくれているのがわかりますよね。
日本も含まれている先進国株(MSCI WORLDインデックス)は上から3番目の赤い線のチャートです。より稼げていないのがわかります。
一番成績が悪いのが米国株を除いた先進国株のチャート。
米国の株式市場って世界でも例をみないほど成長し続けているんです。
別のインデックスで運用されている楽天全世界株式インデックスファンドも米国中心の投資
私がポイント投資しているファンドで楽天証券でも人気の「楽天全世界株式インデックスファンド」というファンドがあるのですが、このファンドは全世界株式というだけあって世界の広い地域に投資しています。
2019年現在、このファンドはFTSE Global All Capというインデックスに連動して運用されていますが、投資地域の割合をみてみると、アメリカへの投資が全体の54.5%を占めています(2019年2月)。つまり半分以上がアメリカへの投資です。
出典:Vanguard社HP(https://investor.vanguard.com/etf/profile/performance/vt)
「楽天全世界株式インデックスファンド」はバンガード社が運用する「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」を投資信託化したものです。
世界分散投資のポートフォリオの例として挙げましたが、このようにアメリカに一番投資していることが多いと思います。でも、米国株式が強いので納得できますね。
まとめ
MSCI-KOKUSAIインデックス(日本を除く先進国株)で米国に偏って投資されているのは、米国株が世界で類をみないほど成長しつづけていて、稼ぐ力が強いから。