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初めて買ったキャノンのマクロレンズ「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」を2年以上使ったレビュー。使い心地とどんな人にオススメか解説。実際の写真付き!

キャノンのマクロレンズ「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」を1年使ったレビューです。

私が買った4本目のレンズですが、初のマクロレンズです。

mimi
東京の品川のキャノンプラザに2週連続おじゃましてじっくりこのレンズを試してから購入しました。遠くて行けない人のためにもこのレンズを買うときのポイントを説明します。

 

【重要】このレンズで失敗しないには、「自分がどの距離でマクロ撮影をしたいのか」をシュミレーションすることです。まずはご自分が持つカメラから被写体までの距離を把握してください。あと、これは単焦点レンズなのでズームすることはできません。つまり自分が撮りたい大きさになるまで被写体に近づかないといけないことを心にしっかりとめておいてくださいネ♥

 

EF-S35mm F2.8 マクロ IS STMの見た目

↓↓横からみたレンズ外観(右側)

キャノンEF-S35mm F2.8 マクロ IS STM

↓↓EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM専用のレンズフードが装着されている状態。

レンズフードを外すと内臓LED(白色のリング)が姿を現します。ボディ側面のライトのマークを押すと点灯します。LEDランプを使いたいときはレンスフードを外さないといけません。(私はほとんど使わないので全然気になりません。)

 

EF-S35mm F2.8 マクロ IS STMの仕様と解説

フィルター径49mm、全長約7センチの小柄のレンズです。重さ190gで私の持っているレンズの中で最軽量です。

単焦点レンズです:ズームレンズではなく単焦点レンズので、被写体まで自分が近づいたり遠ざかったりしないといけません。

POINT! 単焦点レンズが合う人は自分自身と被写体の距離がいつも決まっている人です。

 

mimi
私は部屋の中で食べ物を撮影するために購入しましたが、この場合、食べ物(被写体)とカメラを持つ私の距離は被写体からほぼ一定(3センチ~50センチ)です。

 

マクロレンズです:標準レンズ(私の場合はCanon EFS18~55mm)では撮影できない小さなものの細部まで撮影することができます。(等倍に撮影できます。)

mimi
キウイの繊維までバッチリ撮影できました!マクロレンズの本領発揮ですね!!

 

F値:最小のF値は2.8です。

(私の標準レンズの最小F値が5.6なので)かなり小さな値です。F値が小さいと明るく撮影できます(レンズを通る光量が多いため)。ただし、2.8で撮影したときの被写界深度はかなり浅くなります(=ピントが合っている部分が少なくなります)。わざとぼかした写真を撮りたい人は低いF値で撮影されますね。このF2.8は一番低い値というだけで、F5.6やそれ以上の大きな値にもできます。

↓↓↓黒米をF値5.6、撮影距離3センチ、自然光、屋内で撮影しました。

mimi
米粒がこんなに大きく撮影できて感動です!

↓↓↓F値2.8になるとピントが合う範囲がかなりせまくなります。

 

LEDライト付き:レンズの先端部でLED照明が点灯できる仕様になっています。

↓↓↓LEDライトなしで撮影(3㎝ほどのパスタです。)

 

↓↓↓LEDライト有りで撮影(そんなに明るさが変わった感じはしませんが、若干シャッタースピードが速くなります。)

 

mimi
内臓LEDライトについては「おお!」みたいな反応をしてしまいそうですが、ほんの少し明るくなる程度です。フラッシュのような光量を期待しないでください。

追記(2021年5月5日)内臓LEDライトについての本当の意味が分かったのは、このレンズを使用して2年以上過ぎたころでした!!なぜ気付かなかったのでしょうか。そして誰もこのライトの本当の意義について言及していません。このレンズは接写用です。つまり、被写体に近づくことで撮影者やカメラの影が被写体にかかってしまい、夕方など日が陰ってきたときには暗すぎてAFが被写体を検出できないときがあります(特に私のカメラは2013年の旧型で低感度のためこの傾向が強いです)。しかしこの内臓ライトを使用すると、正面から被写体を照らすことができAFが被写体を認識できるようになりますこれは日が落ちてきてコーヒー豆の接写をしていたときに、内臓ライトを使ってみてわかったことです。目からうろこというか。。。この内臓ライトの意義を知らずに今まで軽視しすぎていた自分が恥ずかしくなりました。(でもキャノンの製品説明にも、写真専門家のYou Tuberの人からもこの視点から説明してくれていないんですよね。本来はこのような目的に使用されるものだと思います。)

⑤手振れ補正付き:ON/OFFできます。手振れを補正してくれます。

ついていないレンズもあるので、私にはありがたい機能です♥

⑥EF-Sレンズ:キャノンのEF-SレンズはAPS-Cセンサー用のレンズです。フルサイズセンサー用ではないので注意してください。

mimi
ちなみに私のカメラはキャノンのEOS Kiss x7という2013年に発売された初心者機です。

 

キャノンEF-S35mm F2.8 マクロ IS STMでできることとできないこと

できること

・至近距離から(被写体まで1.3センチくらいまで寄れます)のマクロ撮影。食べ物やアクセサリーなどの細部まで撮影できる。とにかく接写したい人におすすめ。

・人物のスナップ写真を撮ることもできます。画角が35mmなのでお持ちの標準レンズ(だいたい18~55mmの中間ぐらいと考えてください。)

できないこと

・昆虫や鳥の撮影(危険だったり障害物があったりして至近距離まで近づけない。虫や鳥を撮る人は中望遠以上のマクロレンズがおすすめ。)

・拡大・縮小(ズームレンズではないので、あくまで自分が被写体に近づいていかなければなりません。)

 

こんな人は買って正解!

・至近距離からマクロ撮影をしたい人。1.3センチの距離まで近づけます。

・部屋が狭い人(これはネックなポイントです。私の部屋がアメリカのお家のように広かったら中望遠のマクロレンズを買っていたと思います。つまり、中望遠だと被写体から離れて撮影しないといけないので、狭い部屋では無理です。私は被写体から1メートルしか後ろに下がれない環境で撮影しています。)

つまり狭い部屋のため、後ろにさがれず、被写体に近い位置からしか撮影できない人に向いているのです。これが私が最も重要視した点です。

チェックリスト
次の項目に当てはまる人は買って正解の人です。

・マクロ撮影したいですか?

・接写したいですか?

・家の中がせまくて後ろにさがれませんか?

・被写体に自分が近づいていけますか(障害物はないですか)?

・屋内撮影ですか?

・カメラと被写体の距離は近いですか?

mimi
全部YESの方、このマクロレンズに合っています!

買ってはいけない人のチェックリスト

・外で花のマクロ撮影をしたい人(花には近寄れるかもしれませんが、日光の向きによっては、自分が太陽の光をさえぎり、自分の影が花をおおってしまう結果となります(実体験)。特に屋外での正午近くの真上からの撮影には向きません。)

・外で昆虫や鳥を撮影したい人(単焦点レンズはズームできないので昆虫や鳥の撮影に向いていません。)

・ズームレンズが欲しい人。自分は移動せずに被写体の大きさを調整したい人(これは単焦点レンズです。ズームレンズを購入ください。くれぐれもお間違えの無いよう!)

EF-S35mm F2.8 マクロ IS STMマクロレンズ作品集

ダイヤモンドの指輪(ストロボ1灯使用、ソフトの補正なし)

ピンクサファイヤの指輪(ストロボ1灯使用、ソフトの補正なし)。肉眼でみえにくい指輪の傷までくっきりみえますね!

パールとブルーカルセドニーのピアス(ストロボ1灯とディフューザー使用、ソフトの補正なし)。ジュエリーがキレイに撮れますね!

 

次は私が写真を投稿しているPIXTAの写真です。以下の作品はこのレンズで撮影しました^^

クコの実:小さなものを大きく撮影できます。

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(c)ミオジェンヌ - 画像素材 PIXTA -

トマト。ここまでみずみずしく撮れるのもマクロレンズだからでしょう。

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(c)ミオジェンヌ - 画像素材 PIXTA -

ケーキの断面も細部までキレイに撮れます♥

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(c)ミオジェンヌ - 画像素材 PIXTA -

コリンキエ(パスタ)。後ろがいい感じにボケています。

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(c)ミオジェンヌ - 画像素材 PIXTA -

キャノンEF-S35mm F2.8 マクロ IS STMのまとめ

●被写体とカメラの距離(撮影距離)が短い人に向いています。

●小さな食べ物や静物のマクロ撮影に向いています。

●被写体に近寄れる環境の人に向いています。

mimi
いかがでしたでしょうか。少しでも参考になればうれしいです。ちなみに「神レンズ」とは「その人の使い方にあったレンズ」だと思っています。じっくり検討してよいレンズ選びを♥このレンズは2年以上使用していますが、コロナ禍で家で撮影することが多くなって、使用頻度がかなり高くなりました。ストックフォトでの売り上げにも貢献してくれています。

 

↓このレンズで撮影した珈琲豆たち。焙煎のイメージです。(煙はフォトショップで合成しています。)

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